• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

スケッチズム  

ブラック業界で働く2児の父が、時間のない人生を謳歌する様々な方法を発信するサイト

  • ヒョウモントカゲモドキの飼育関連
  • 雑記
  • 読書ログ
現在の場所:ホーム / 爬虫類 / クリプトスポリジウムと共生するヒョウモントカゲモドキ(レオパ)飼育

クリプトスポリジウムと共生するヒョウモントカゲモドキ(レオパ)飼育

2021-01-02 by えん 3 コメント

クリプトスポリジウム

ヒョウモントカゲモドキを飼育したことのある人なら、一度は聞いたことのある名前ではないだろうか。 丈夫で愛くるしいヒョウモントカゲモドキを一気に死まで貶める不治の病。それがクリプトスポリジウムである。

レオパの体調不良からクリプトを懸念している人や、すでにクリプトに羅感した個体を所持しており、その対処に困っている方など少なくないのではないかと思う。

クリプトにかかったレオパはどうなってしまうのか?クリプトにかかった個体は助からないのか?そもそもクリプトの正体は一体なんなのか? この記事では、クリプトに関する可能な限りの情報を公開するとともに、その不治の病との付き合い方について書いていきたいと思う。

Cryptosporidium_muris
C. murisのオーシストの顕微鏡写真(出典『Wikipedia』)

僕自身、様々な見聞を必死に漁り倒し、多くの動物病院をまわり、知恵を絞った結果、今の見解にたどり着いている。したがって、この記事は一部を有料としているがご理解いただきたい。皆さんの大切なレオパが回復する助けに少しでもなればと思う。長文だがお付き合いいただきたい。

Contents

  • 1 クリプトスポリジウムの特徴
  • 2 クリプトスポリジジウムに感染した際の症状
  • 3 クリプトスポリジウムの感染経路
  • 4 クリプトスポリジウムの潜伏性
  • 5 飼い主が努めるべきクリプトスポリジウムの感染予防
    • 5.1 新規導入個体の隔離
    • 5.2 体調不良個体の隔離
    • 5.3 飼育用品の消毒・殺菌
  • 6 クリプトスポリジウムの検出検査
  • 7 クリプトに感染してしまった場合の対処療法
  • 8 免疫力を高めることでクリプトスポリジウムとの共存を図る
    • 8.1 温度環境による免疫力の高め方
    • 8.2 食事療法における免疫力の高め方
  • 9 クリプト感染個体の体調・体重経過観察(グラフ考察)
    • 9.1 観察個体<1>
    • 9.2 観察個体<2>
    • 9.3 経過観察からの考察
  • 10 まとめ
    • 10.1 クリプト感染が疑われた個体がいた場合の対処まとめ

クリプトスポリジウムの特徴

まずクリプトとは一体何なのか?

クリプトは原虫の一種である。原虫とは、真核単細胞の微生物で、現在では寄生性で特に病原性のものを指すことが多い。

クリプトで爬虫類に寄生するものにはC .serpentis 、C .saurophilumの2種類 が確認されており、ヒョウモントカゲモドキに寄生するものはC .saurophilumであるとのこと。

トカゲ類におけるクリプト は慢性的な消耗性下痢 が 長期間持続することが特徴で、治療法が確立されていないことに加えて致命率が高い 。クリプトに寄生されると、根治しないのである…!しかも集団感染も引き起こしやすいときたもんだ。

さらに、ヒョウモントカゲモドキをはじめとするトカゲモドキ類においてはクリプトスポリジウム症は、特に症状が重篤となる傾向がある。種によって原虫の得手不得手の種類が異なってくるが、ヒョウモントカゲモドキは、よりによってクリプトへの感度が高い。(例えば、フトアゴヒゲトカゲはコクシジウムに敏感で症状がでやすい。)

ブリーダーによっては、クリプトに感染したことが明らかなになった個体は他個体への感染予防として、安楽死させてしまうこともあるとのこと。 クリプトスポリジウム…恐ろしい病気である。

クリプトスポリジジウムに感染した際の症状

どのような症状が現れたら、クリプト感染を疑うべきなのか。 最も疑わしい状態が、体重が減少している場合である。

クリプトは主に腸に寄生し、レオパの消化器系に異常をきたす。 ヒョウモントカゲモドキは非常に丈夫な種で、数か月餌を食べなくても体重がほとんど変わらない、ということもしばしばである。短期間で体重が減っていく場合は、体の中の何かが悪さをしていると考えてほぼ間違いない。

痩せてしまったレオパードゲッコー
病にかかり痩せてしまったレオパードゲッコー

その他、クリプトに感染していると以下のような症状が起こる。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 拒食

写真をご覧になってわかるように、クリプトに感染すると、体重は減少し続け、尻尾に栄養を溜めらずガリガリに痩せてしまう。そして、多くの場合死に至る。

クリプトスポリジウムの感染経路

クリプトは経口感染が基本である。口からオーシストと呼ばれるクリプトの卵のようなものを摂取することで、感染を引き起こす。 多くの方はレオパを1匹/1ケージで飼っていると思う。そういった環境で飼育個体が感染するということは、つまり飼育者がオーシストを運んでいるからに他ならない。考え得る可能性を記してみると、

  1. 交配などを目的として感染個体と他の個体を同居させた
  2. 同居させてはいないが、時間をずらして同じ空間にいさせた
  3. 餌や飼育道具(ピンセットなど個体が口にするものなど)を使いまわしている

どうだろう?ほとんどの飼育者はいずれかには当てはまるのではないか?ピンセットなんかは普通同じものを使うと思う。クリプトに対してよほど警戒している人でない限り、感染させる要因を誰しもがもっているのだ。

クリプトスポリジウムの潜伏性

動物園の爬虫類を無作為に感染検査し記録をとった論文がある。

その論文によると、検査対象のうち約25%で感染が確認され、特にトカゲ類については約36%にも上ったという。さらに個人が使用していたトカゲにおいてはなんと66%もの個体が感染していた。1/3~1/2に至る個体にクリプトが潜んでいることになる。

前向きに捉えれば、クリプトは凶悪と言えど免疫が正常に働いている個体においては発症せず潜伏するに留まるケースもある。

これは諸刃の剣である。感染しても、免疫が正常に働いている個体はクリプトを抑えることができるが、無症状であるが故に、感染しているとは気づかずに、他個体への感染源となってしまう。世界中で大流行している新型コロナウィルスに似たようなところがある。

 

ここから先は有料記事としている。有料部分では以下の内容を記載している

  • 飼い主が努めるべきクリプトスポリジウムの感染予防
  • クリプトスポリジウムの検出検査について
  • クリプトに感染してしまった場合の対処療法
  • 免疫力を高めることでクリプトスポリジウムとの共存を図る
  • クリプト感染個体の体調・体重経過観察
  • まとめ

有料記事の購入はこのような方にお勧めする。

  • 飼育しているレオパの調子が悪いがどうしたらよいかわからない
  • 調子を崩したレオパの体重や体調がどのような変化するのか知りたい。(経過をグラフ化した情報を記載。)
  • すでにクリプトに羅漢しているレオパを飼っており、少しでも役に立つ情報が欲しい

いろいろと調べまわった上、実践した内容を記載しているため、金額相応の価値はあると思う。

ただし記事の内容については、病院からの情報、他の論文やホームページに記載の引用の他、僕個人の見解については経験値によるもので科学的根拠に基づいていないものもあるため、あくまで読者の皆さんの個人の責任の範疇で実践していただきたい。

Filed Under: 爬虫類

Reader Interactions

コメントを残す コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

最初のサイドバー

管理人:えん

円

大手設計事務所勤務の建築家 / 爬虫類ブリーダー / 家族肖像画家 / 2児の父

仕事に子育てに多忙を極める中、人生を少しでも楽しむための情報を発信中。

カテゴリー

  • 未分類
  • 爬虫類
  • 絵日記
  • 読書ログ
  • 雑記
  • ヒョウモントカゲモドキの飼育関連
  • 雑記
  • 読書ログ

Copyright © 2022 · Genesis Sample on Genesis Framework · WordPress · ログイン