タンジェリンというモルフ
タンジェリンとは、オレンジ色を強く発色しているモルフ(種類)のことを指す。レオパの中では、人気の高いモルフで、多くのブリーダーが独自の色味をもつ血統を生み出している。
※タンジェリンの血統については下記のURLがよくまとまっていたので、勉強させていただきました。→bleeder.io『タンジェリン』
タンジェリンの定量化
一般に発色の強い生体ほど、高額で売買されている傾向が見て取れるが、どの程度オレンジ色が強ければ良い色見なのかは、感覚値によるところが大きいように感じる。慣れたブリーダーの方は経験値から良し悪しが判断できるんだろうが、素人にはなかなか難しい。(どれもキレイ!で終わってしまう)
素人の僕でも色見の程度が判断できるよう定量的な尺度がないだろうか…。
そこで、 色見本帳を使い、タンジェリンの色を定量的に評価できないか試してみた。
建築で色彩計画をたてるときには、日本塗料工業会の 色見本帳を使うことが多い。色見本長のオレンジのページはこんな感じである。日塗工色見本_YR
多くのタンジェリン系レオパの色味はこの範疇に収まるのではないだろうか。もっと凄みのあるオレンジ色だと、Rのページまで行くだろうか。日塗工色見本_R
色の左下に「H09-50X」といった標記があるが、これは日塗工の塗装番号を示し、マンセル色相表への読み替えが可能である。マンセル色相表とは、明度・彩度・色相を立体として表した色の尺度であり、例えば2.5R 4/10というように、簡単な数字で表すことができる。(読み方の説明は下の写真参照)
実際に色見本とレオパを並べてみた
試しにうちのチョロちゃん(スーパーハイポタンジェリン:生後1.5か月)の色味を測ってみた。
部位によって色味が違うが、体の部分がH17-70X、頭のほうがH15-60Vくらいのようだ。(どうだろう、手前味噌だが、うちのチョロちゃんはなかなかいい色味をしているではなかろうか?)
スーパーハイタンは成長によって色味が強くなる個体もいるとのことで、今後この色味がどの程度変化していくか楽しみである。
色見本帳以外にも色味を試す方法はある
ちなみに 色見本帳を買わずとも、下記等のサイトを見ると、様々なオレンジを参照することができる。
https://www.colordic.org/search/?impression=tone01&hue=yr
ただし注意しなければいけないのは、webサイトを出力した場合、プリンターの性能の影響をもろに受け、まず、正確な色味は出てこない。他の人たちとの色味比較に材料に使うのは危険である。
ただし、例えば爬虫類イベントにタンジェリン目当てで行く際などに、自分だけのモノサシとして利用することはできそうだ。
ぜひ、みなさんの自慢のタンジェリン系レオパも色見本と並べて、どれだけ発色がよいのか、拝見させていただきたいものである。
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