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セブンチェアの特徴
世界一売れているスタッキングチェア。デザインに疎い人でも一度は見たことがあるのではないか。
セブンチェアは、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンの代表作の一つである。1955年、アントチェア(アリンコチェア)の後継モデルとして発表された。
セブンチェア_正面
セブンチェアは背面と座面は一体的になっており、フレームがない。シンプルで、洗練された形をしている。
多くの椅子は脚・座面・背面をつなぐフレームがあって、座面と背面に板を載せるのが一般的だ。フレームを組んでしまったほうが、構造的に安定する上に、生産性も高い。
しかしセブンチェアには、背板と座面をつなぐフレームない。木の板を変形させて、フレームと板の両方の役割を担っている。
セブンチェア_成形合板
これを成型合板技術という。
セブンチェアは9枚の板を重ね、86トンもの力でプレスすることでできている。滑らかな形状の裏にはとんでもない力が潜んでいる。
成形合板でできた背もたれは、寄っかかると若干しなり、体に呼応しているのが感じられる。
セブンチェア_裏面
セブンチェアの脚はシンプルな形で、裏面でスチールパイプを合板につないでできている。接合部にはキャップがかぶせてある。
セブンチェアは最大10脚までスタッキングできる。
背もたれと座面をつなぐ場所がくびれている。ここは構造的にもっとも力がかかる場所であり、この場所をくびれさせることはチャレンジであったと思う。
しかしそのチャレンジにより、女性的で美しいフォルムに仕上がっている。
人の座った姿と椅子が自然に調和する、ある種の必然性を持った形にも見て取れる。
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