シェルチェアの歴史
- 1948年ニューヨーク近代美術館が開催したローコスト家具デザイン国際コンペの際、チャールズ&レイ・イームズがデザイン
- 1950年に製品化、大量生産が可能になった初めてのプラスチック製の椅子
- 当初は、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)素材で製造されていたが、再資源化できないため、現在はポリプロピレン製
シェルチェアのデザイン思想
- シェルチェアは、「快適さ」と「多様性」の目標を掲げる
- 「快適さ」:深く座るくぼみ部分の座面と優しく柔軟性のある背もたれを考案
- 「多様性」:あらゆる生活シーンに対応できるよう多くのベース部分を制作。
シェルチェアの特徴
- プラスチックで一体成型された貝のような見た目の「シェル」と呼ばれる背もたれと座面に、木製の足やエッフェル塔のような構造の「エッフェル」と呼ばれるスチール製の脚部を組み合わせたデザイン
- シェルのなめらかなカーブと適度なしなりが体にフィットし座り心地もよいとされる
- シェルの形状やエッフェルの種類によりDSRやDAWといった表記が付記される。(スケッチは、木製レッグのシェルチェア、DSW (Dining Side-chair Wood))
僕の目線で見たシェルチェアのおもしろさ
- 「エッフェル」の部分の足先のディティールが繊細で美しい。バレリーナのような浮遊感を感じる。
- お互いの足同士を支えあう「エッフェル」の構成は、生まれたてのような小鹿のような印象。
- 「シェル」と「エッフェル」切り離し可能として考えらた。エッフェルの部分を他のプロダクトにくっつければ、それだけでおしゃれなデザインができるのでは?
…どうだろう?笑
- この手の椅子は外国人向けのサイズでデザインされているため、日本人が座るにはやや大きい。
- もともと「ローコストチェア」というコンセプトで作られたのにも関わらず、正規品は現在50000円を超える。理解はするが、デザイン趣旨と本末転倒になっている点では、レプリカのほうが、イームズのイメージした普及の仕方に近いのでは。
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