このページにたどり着いたあなたは、ヒョウモントカゲモドキ=レオパをお迎えするにあたってどんな飼育環境を作ればいいか、そのためにどの商品を購入すればいいか、そんなことを考えていることだろう。
レオパを飼う際のポイントは4つ。
- ケージは広さとメンテナンス性重視
- シェルターはレオパにストレスを溜めないものを選ぶ
- 床材はメンテナンス性と安全性を
- 最も重要な温度環境づくりは妥協しない
順番に説明しよう。
レオパにとっても飼い主にとっても最適な環境をつくる
飼育環境を整えることは爬虫類飼育における醍醐味の一つだ。生体の環境を整えることはもちろんのこと、観賞用テラリウムとして整えることも楽しい。
一方で、飼ったことがある人はわかると思うが、生き物を飼うと日々のメンテナンスに手間がかかる。レオパは比較的手がかからないとはいえ、少しでもメンテナンス時間はコンパクトにしておきたい。
レオパの飼育環境で大事なことは、レオパが安心できる環境を!飼い主がメンテナンスのしやすい環境を!
これである。
ケージは広さとメンテナンスを重視して選ぶ
まずはケージから。
ケージの広さは最低でも20cm×30cm程度は用意しておきたい。その理由は、飼育する生体の全長の2倍以上のサイズを、という定説によるものである。(レオパの全長はおよそ15cm程度)
このサイズのケージはいくつがあるが、中でもレプタイルボックスがおすすめである。
おすすめの理由は上部の蓋がスライド式で全面開放できるところ。
レオパが糞をしたとき、レオパを捕まえたいときなど、全面開放式でないと非常に不便で、メンテ時間が長くなってしまう。
形はおさまりのいい直方体。中のシェルターは大抵はきれいに納まる。部屋に置く際も場所を選ばない。価格も手ごろで、素材は透過性の高いアクリル。
初心者であればまず、これを買っておけば間違いない。
唯一デメリットを挙げるとすると、上から手を入れることに驚くレオパがいること。元来、爬虫類の天敵は鳥類など上から捕食してくる動物が多いため、上からの接近に敏感なきらいがある。
でも、実際飼い始めてみればすぐに慣れるもので、大体の個体は蓋をあけると餌の時間と思い、ウルウルした目で寄ってくるようになるので心配ない。
シェルターはレオパのストレスを軽減できるものを
シェルターとはレオパの寝床のようなものである。大体の爬虫類は陰気で、大体の時間を岩陰などの湿度のあるところで隠れて過ごしている。レオパも例に漏れず、住んでいる地域は乾燥地帯であるが、住まいはしっとりとした高湿度の場所であることが多い。飼育環境でもそういう場所を再現してあげたい。
以上を踏まえ、初心者にはスドーのウェットシェルターが無難でよい。
サイズはベビーからアダルトまでMで問題なく飼えるだろう。
良い点は素焼きであるので、水分を吸い込み、高湿環境を維持できるところ。
ただし数日使っていると白くカビてくるので定期のメンテが必要。
最近ではおしゃれにデザインされたものも多くある。
と、ここまで紹介しておいて、実は我が家では100均のアクリルケースにスポンジを入れてシェルターとしている。(てへっ)
複数匹飼育していると、不透明なシェルターだと面倒なことがいくつかある。例えば、
- 生餌を入れた際に食べたのか食べてないのかわからない
- 稀に、糞や産卵をシェルター内にすることがあり、不透明だとすぐに確認できない。
透明で中身が見えると、飼い主は安心感がある。ただし、この飼育方法で餌食や糞の状態が安定しない場合は、すぐに不透明なシェルターに交換する。
床材はメンテナンス性だけでなく安全性も考える
誤飲をさせない床材選び
床材で最も注意しなければならないのは、誤飲である。
例えば、デザートソイルやウォールナッツサンドなど細かい床材は僕はおすすめしない。雰囲気はとてもよいが、餌を捕食するときに、床材も同時に食べてしまう。誤飲の量が多いと最悪腸閉塞となり死に至る。
誤飲に関しては下記に動物病院(外部サイト)の対処記録を紹介する。(少々ショッキングな内容も含まれるので閲覧注意)
ブリーダーがキッチンペーパーを床材とする場合もあるが、これも僕はお勧めしない。脱皮の際など、こちらも誤飲の報告が散見される。
床材は物理的に食べられないものを選ぶ。
以上を踏まえ、バークチップやハスクチップなどがお勧めである。
一般的にバークチップ→乾燥、ハスクチップ→保湿し湿潤という役割があるので、バークチップの方がおすすめであるが、ハスクチップでも問題ないと思う。衛生面を考慮すると、定期的に全交換した方がよく、メンテナンス費用がかかることが、唯一の難点と言える。
床材もやはりメンテナンス性を重要視したい
時々、人工芝を床材としている人がいるが、糞が取りづらく、においも残ってしまうのでこちらはメンテナンスの観点でお勧めしない。
個人的にはビニル床タイルという建材をカットして使用することをお勧めする。表面の仕様も石調などが選べ雰囲気もでるし、定期的に清掃すれば半永久的に使用できる。もちろん誤飲の心配は一切ない。
難点は適量を入手し辛い点。ネットで調べると複数枚売りで、必要以上に金額が嵩んでしまう。リンクなどは貼らないので、興味がある人は自身で適当な商品を探してみてほしい。
水入れは迷ったら用意しておく
水入れの必要性についての議論をたまに見かけるが、あって困ることはないので用意しておくのが安心だ。使わない場合、レオパがしっかり水分を確保できるよう、霧吹きなどでこまめに給水してあげるべきだ。
入れ物は深すぎて溺れるようなことがなければなんでも良いと思う。よく見るアイテムだけ紹介しておく。
その他のあると便利な道具
ピンセット
餌やりの際はピンセットがマストで必要となる。
ピンセットには竹製と金属製の2種類がある。
金属製の方が扱いやすい。竹製のものは少々扱い辛いが金属製に比べてレオパが怪我する心配が少ない、と専らの話。
僕はといえば、両方購入した上で、金属製を使っている。
使いやすさが格段に違うし、今のところピンセットが原因で怪我をしたこともない。金銭的に余裕がある人は金属製がお勧めだ。
我が家での飼育環境の紹介
以上の内容を踏まえ、我が家での飼育環境について2パターン紹介したいと思う。
1つ目は繊細さんのレオパのための環境。
もう一つは我が家の環境に慣れたレオパ用で、メンテナンス性を重視した飼育環境。
温熱環境づくりは絶対に妥協しない
正直、レオパもとい爬虫類を飼育する上で最も大事なことは温度環境をつくることである。
これは別の記事で、その重要性についてしっかりと書いているので、レオパ飼育初心者の方は、是非とも呼んでほしい。
最後に大事なこと
レオパなどの爬虫類をお迎えしたい。そう考えている人は、是非お迎え前に飼育環境を整えて置いてほしい。
爬虫類は思っている以上に繊細な生物なので、飼育環境が整っていない状態で2〜3日放置されると、すぐに体調を崩してしまう。そして不調が尾を引きやすい。
また今回、紹介した飼育環境で我が家では問題なく飼えているが、生体によっては環境が合わない場合もあるかもしれない。あくまで飼育は自己責任で、この記事を参考に自身で探求し爬虫類飼育を存分に楽しんでほしい。
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