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【ヒョウモントカゲモドキ】DIYで爬虫類飼育に最適な温室をつくる【レオパ】

2019-07-01 by 円 4 コメント

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Contents

  • 1 ヒョウモントカゲモドキの温室を自作する
  • 2 まずは温室の設計から
    • 2.1 温熱環境の重要性
    • 2.2 最適な温熱環境をつくる温室づくり
    • 2.3 メンテナンス時間を少しでも縮めるための温室をつくる
  • 3 美観に配慮した木製の温室
  • 4 まとめ

ヒョウモントカゲモドキの温室を自作する

我が家のレオパ達が増えてきた。

数が増えても、安定した温熱環境で、メンテナンスも合理的に行える環境を整えたい。かといって、一室まるまるレオパ部屋としてエアコン管理する余裕は我が家にはない。そんなわけで温室を自作した。

コンセプトは大きく3点

  1. 徹底して安定した温熱環境の整備
  2. メンテナンス時間の最短化
  3. インテリアとしての美観

結論から先に言うと、こんな温室が出来上がった。

ヒョウモントカゲモドキ自作温室 ヒョウモントカゲモドキ自作温室

レプタイルズボックス8列×3段、合計24箱入る温室とした。取手のついてる下部には熱源を納めている。

一見普通の温室棚のようにも見えるが、コンセプト実現のため、いろいろな工夫をしている。

どのような工夫をしているか、熟考を重ねた、この温室の考え方を説明したい。

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まずは温室の設計から

温熱環境の重要性

一番大事な温熱環境について。

言わずもがな、変温動物であるヒョウモントカゲモドキにとって、温度環境のつくり方は何よりも重要となる。

ヒョウモントカゲモドキの最適温度帯は、読む飼育本により諸説あるが、僕は28〜31℃あたりが適正と考えている。

適切な温度帯を外れた時、ヒョウモントカゲモドキの体内では色々な変化が起こっているのだろうが、我々の目に見える変化としては、明らかに消化器系の働きが悪くなるように感じる。

25℃を下回ると食欲が落ちるし、32℃以上になっても、やっぱり食欲が落ちる。下手すると下痢や嘔吐をする。

さらに、経験上、ケージ内に著しい“温度ムラ”があると、生体の調子が崩れやすいように思う。例えば暖突とパネヒで飼育している時に、ケージ内で25℃以上に上がりきらない部分があるとする。そういう環境で飼育している場合、食欲不振になったり、抱卵している雌の場合は、卵殻の形成や拝卵がうまくいかず、卵詰まりになる。そうした不具合が起こりやすい。

万が一レオパが体調不良となった際には下記に、その対処法を記している。

スケッチズム  
【レオパ】下痢・吐き戻しの対処法総まとめ【ヒョウモントカゲモドキ】
http://sketchism.jp/ieopardgecko_in_bad/
レオパを飼っているときに、誰しもが経験する下痢や嘔吐。おや、体調不良かな?ちょっと様子を見てみよう。しかし、一向に状態が回復しない。そんな時、どう対処すれば良いのだろう。 ヒョウモントカゲモドキ_ブラックナイト僕もこれまで何匹ものレオパを飼ってきて、こうした体調不良に陥ってしまった子が少なからずいる。対処が良く快復した子もいるし、力及ばず落としてしまった子もいる。合計4カ所もの動物病院をまわり、様々な先生の意見を聞くこともできた。この記事では、レオパが長期に渡る体調不良に陥ってしまった時、どのよ...

卵詰まりについては、下記に経験談を詳しく記載したので是非参考にしてほしい。

スケッチズム  
【ヒョウモントカゲモドキ】卵詰まりの時の対処についての備忘録【レオパ】
http://sketchism.jp/leopardgecko_eggjam/
卵詰まりという経験我が家のヒョウモントカゲモドキが卵詰まりを起こした。結論から書くと、卵詰まりを起こした子を救うことは出来なかった。亡くなった子は、チャコールアフガンのかなり気に入っていた子で、助けることができず、悔恨の念が堪えない…。 ヒョウモントカゲモドキ_チャコールアフガン卵詰まりは、繁殖により新たな命を期待している状況が一変し、母の命が危ぶまれ、天国から地獄へと落とされる非常に嫌な経験であった。今後、このような事が2度と起きないように、そして万が一起こってしまった場合に、次こそは命を救う...

「冬は部屋に暖房もかけるし、パネヒだけでなんとかなるだろう!」と侮ってはいないだろうか。生物は死んでしまっては2度と帰ってこない。

温熱環境には万全を期する。それが爬虫類を飼うスタートラインになる。

最適な温熱環境をつくる温室づくり

そんなわけで大事な温度管理。

僕は温室のつくり方を以下のルールで考えた。

  • 暖気は上に上がっていくので、熱源は下に設ける。そして熱源からの放射が直接生体にかからないよう、断熱材による緩衝帯をつくる
  • 壁面には断熱材を貼る。断熱材を貼ることは温室内の温度ムラを小さくし、電気代の削減にも役に立つ。
  • ガラスやアクリル面は断熱性能が低く温度ムラの原因になるので、アクリル面の付近には暖気の通り道をつくる。(※建築設計では「ペリメーター空調」と言って窓周りの熱損失を防ぎ空調効率を上げるため、このような考え方をする。)

構成を模式図とするとこんな感じである。

ヒョウモントカゲモドキ飼育温室 ヒョウモントカゲモドキ温室構成ダイヤグラム

暖気の通り道は、暖気が直接レプタイルボックスにかからないようにし、熱損失の大きいアクリル面と、背面に通り道をつくることで、温度ムラのない安定した温室環境をつくり出した。

温室棚、暖気の通り道 温室棚、暖気の通り道

 

熱源はこたつ用ヒーターにした。

メトロ(METRO) こたつ用取替えヒーター U字型石英管ヒーター MS-303H(K)

こたつヒーターの選定理由は以下の3点。

  1. 熱くなりすぎず一定の空間を暖めることができる。こたつヒーターは直近に足が伸びてきても火傷しない。燃え草が近くにあったとしても火事になりづらい。
  2. 立ち上がりが早い。熱源はサーモスタッドでコントロールする。立ち上がりが遅いとスイッチのオンオフにより、温度が下がる時間帯ができてしまう。
  3. 薄型小スペースで扱いやすい。温室をコンパクトにできる。

断熱材には、100円均一でも買える断熱シートを貼った。

反射断熱シート0.9m×1.8m

そして爬虫類飼育者にとっては常識だが、熱源はサーモスタッドに接続している。サーモスタッドなしでは、温室内の温度が上がりすぎて、すぐに生態が危険な状態になってしまうだろう。

ジェックス タイマーサーモ RTT‐1

サーモは少々値が張るがタイマー式とした。

断熱性能を上げることはランニングコストの低減につながり、サーモを使うことはランニングコストの低減及び、安定した温熱環境の実現かつ生体の安全管理につながる。

パネルヒーターはタイマーのケーブルに接続することで、夜間捕食後のみ作動するようにしている。ちなみにパネルヒーターをつけるのは拒食、抱卵、病気など特別な事情のある個体だけにしている。適切で安定した温熱環境であればパネヒ不要ということを聞き、試してみたところ、問題ない状態が続いているためだ。

ちなみに僕が使っている温度計はこちら。

非接触式の温度測定器で計測している。

エーアンドデイ 放射温度計 ブルー AD-5617

これはケージ内に関わらず色々な場所の温度を測ることができるのが、非常に便利なアイテムで、一日一回、室温、温室内、ケージ内、シェルター内と図ることで異常がないか確認している。

メンテナンス時間を少しでも縮めるための温室をつくる

爬虫類飼育者にとって、メンテナンス時間の効率化は死活問題だと思う。沼にハマるとどんどんお迎えしたくなるが、生体が増えるとメンテの時間がとてもかかる。少しでも短縮したいときっとみんな思っている。

メンテナンスの動作を一つ一つ分解して考えてみると、

    1. ケージを取り出す
    2. 蓋をあける
    3. 餌やり、水替え、ケージの掃除をする

1つ1つは大したことないが、飼育数が多いとチリツモでかなり時間を割かれる作業となる。日常のメンテ時間は出来る限り短縮したい。

というわけで、うちの温室は「1. ケージを取り出す」 の行程を省略できる温室を考えた。

3段の棚はすべてプッシュプルのスライドレールをつけ、引き出し状にした。

温室、1段目 温室、1段目
温室、2段目 温室、2段目

引き出した後は箱を動かすことなく、蓋を開けてメンテナンスができる。都度、レプタイルボックスを動かさなくて良いのでメンテナンス時間が大幅に短縮できた。

美観に配慮した木製の温室

温室の美観にもできるだけの気を遣いたい。やっぱり家族にとっても、インテリアとしての見た目もとても気になると思う。

例えば、メタルラックにビニールを被せるだけとか、配線コードが露出したごちゃごちゃの状態とか、スタイロフォームが露出しているとか、そういったものではなく、僕なりに工夫し、家族からもいいね!と言われる状態をつくりたい。

工夫したことは3点。

  1. 木質でインテリアと調和した外観
  2. 配線コードの徹底した隠蔽
  3. レオパが美しく並んでいること

材料はコスパも考えパーティクルボードとした。パーティクルボードは重くて扱いづらく、表面が硬いためビスも通りにくいが、仕上げ材としても悪くはないと思う。価格も安価である。

配線コードは下部の熱源スペースに隠蔽し、外からは徹底的に見えないようにした。

下部の熱源室を開くとこんな感じである。

温室、熱源隠蔽部 温室、熱源隠蔽部

そして、レオパがどう美しく見えるか。これがとても大事な問題だった。

表面のアクリルは高さ16cmとしてレプタイルボックス全面が見えるサイズとした。アクリルはガラスと違い完全透明色で見えるため、レオパ達がとても見やすい温室が出来あがった。

まとめ

自分なりにいろいろと考えを巡らし、合理的で生体に優しく、かつオリジナリティのある温室を目指して制作した。

ちなみにかかった材料費用は、ヒーター、木材、スライドレールやビス等の金物、アクリル、などでおそらく3万円はしたかと思う。(思ったよりかかってしまった。)

全部で24個のレプタイルボックスが入る大きさとした。ちょっと小さいのかもしれないが、自分としては満足のいく出来となった。うん、ちょっと小さいけど。。

…もう少し、大きくすればよかっただろうか…!?

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Filed Under: レオパの飼育日記, 生物の考察

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コメント

  1. BISIO925 says

    2021-01-02 at 4:21 AM

    Thank you!!1

    返信
    • 円 says

      2021-01-02 at 1:28 PM

      どういたしまして!

      返信

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著者:円

円

建築家兼ブリーダー(ヒョウモントカゲモドキ)。

建築、デザイン、働き方、ヒョウモントカゲモドキ、など徒然に綴っていきます。

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